「かぶき者慶次」ってどんな人物なの?二人のキーパーソンから見る慶次の姿
さて、今回NHK木曜時代劇に取り上げられた前田慶次を語る上で、欠かせない人物が2人います。今回のドラマでは出番は無いようですが、前田慶次という人物にとってはキーパーソンと言える2人ですのでご紹介したいと思います。
まず一人目は、上杉景勝。
上杉景勝は、慶次が仕え、忠誠を誓った主君です。「義」を掲げる人物として知られています。無口で口数が少なかったことでも有名です。
かぶき者として、例え時の人・秀吉の前でも周囲をかえりみない行動をとっていた慶次も、景勝の前では平静に戻ったと言います。
そしてもう一人は、直江兼続。
慶次の盟友であり、共に上杉景勝に仕えた仲間です。甲冑の頭部に「愛」の字を掲げていたことも有名ですよね。
2009年の大河ドラマ「天地人」の主人公であり、妻夫木聡さんが演じたことでも話題になりました。
「天地人」は、関ケ原の合戦で負けた武将を主役に据えた初めての大河ドラマだったそうですよ。
そんな直江兼続と、前田慶次に焦点を当てた漫画・アニメがあります。
その名も「義風堂々!!」
ストーリーは米沢で余生を楽しむ前田慶次が、盟友である兼続のことを回想するというもの。
義という字は「我」「美しい」という字からできており、
「我を美しゅうする」という意味があると言います。
つまり、我、己の生きざまを美しくしようと義に忠実に戦い抜いたのが前田慶次と直江兼続の二人であったと言えるでしょう。
キャストを徹底解剖!NHK「かぶき者慶次」の豪華キャスト陣
NHKのサイトでは、あらすじと共にキャスト陣が紹介されています!
キャスト陣の人物相関図を見て、まず、目を引くのはやはり主演・前田慶次役の藤竜也さんでしょう。2015年4月25日公開の、北野武監督作品「龍三と七人の子分たち」でも主演を務め、齢73歳にしてノリにノっている役者さんと言えるでしょう。
こちらは映画サイトで見つけた、若かりし頃の藤竜也さんとの比較画像。スカウトがきっかけでデビューしたというだけあって、若いころもカッコいいですね!
そして次に気になる役者さんは、前田新九郎役の中村蒼さんですね。
2013年の大河ドラマ「八重の桜」にも出演していた、ジュノンボーイ出身のイケメンさんです。今24歳ということで、こちらも順調に芸歴を重ねている役者さんですね。
藤竜也さん演じる慶次とは義理の親子にあたる役がらということで、この二人のやり取りが楽しみです!
さて、もうお二人ピックアップしていきましょう。
まずは話題のこちらの方。
慶次の命を狙う間者・雫役ということで……。THE・美人スパイ!といったところでしょうか。こんな妖艶な美人になら、命を狙われるのもたまらない……かもしれません(笑)
そして最後にピックアップしたいのはこちら、角田信朗さん。
前田慶次をモチーフにしたパチンコ台のテーマ曲を歌っていることもあり、
慶次とは縁の深い方ですね。
こちらの写真はCR真・花の慶次 角田信朗傾奇ライブツアーのサイトにあったもの。
うーん、かぶいてますね!この格好!
以上のような豪華なキャスト陣で物語を織りなす、
NHK「かぶき者 慶次」。かなり渋い気配がします……気になりますねー!
NHK木曜時代劇に前田慶次が登場!
久しぶりに、NHKで前田家を見られます。
NHKのドラマで前田家というと、私は2002年の大河ドラマ・「利家とまつ~加賀百万石物語~」を思い出します。
戦国時代、武将の妻たちがいかに気丈であったかというのを、前田利家とまつ、豊臣秀吉とねね、佐々成政とはるという3組の夫婦を通じて描いたドラマでした。
「利家とまつ」からもう13年も経つんですねぇ。
そして今春、NHKに前田家が帰ってきました。
その名も「かぶき者 慶次」!
前田慶次という、利家から見ると兄嫁の連れ子にあたる人物が主人公です。
(甥っ子、と言ってしまってよいのでしょうか…?)
タイトルの通り、「かぶき者」で知られる前田慶次ですが、
では、「かぶき者」とは一体どういう意味なのでしょうか?
かぶき者は、「傾奇者」「歌舞伎者」とも書きます。
戦国時代末期から江戸時代初期に流行した風潮のひとつで、
派手な身なりや奇抜な言動を好むという一方で、
「ブレない物差しを持っていること」が条件であるようです。
今回の「かぶき者 慶次」では、慶次の晩年の様子が描かれるとのこと。
年を老いてなお、風流三昧で酒好き、しかしいざという時には誰よりもブレない判断基準で
正しさを貫く。そんな慶次の姿を見ることができそうです。
また、この不安要素の多い世の中で、慶次のブレない姿から学ぶものも多そうですね。
個人的には、説教臭い展開は勘弁願いたいですが、
慶次の姿や振る舞いにスカッとできるようなストーリー展開に期待大です。