現在、木曜日夜8時より、NHKの時代劇ドラマ『かぶき者 慶次』が放映されています。
ついに今週第11話が最終回です。
最終回「大ふへん者」のあらすじは以下のとおりです。
徳川の刺客に狙われた慶次(藤竜也)は、新九郎(中村蒼)、そして上杉家を守るため家康に会うべく「大ふへんもの」ののぼり旗を立て駿府に向かう。そして慶次は家康の前で「一世一代のかぶき」を披露し、石田三成の子である新九郎の命を狙わせないことを迫る。一方、上杉家中では、新九郎の正体を知った荒木康綱(大出俊)が、お家を守るため新九郎のもとへと向かう。勝之進が走る。そして最後に、どんでん返しが…!
「大ふへん者」について
みなさんは最終回のタイトルである「大ふへん者」の意味は御存知でしょうか?
前田慶次は、上杉家の直江兼続と親交があり、上杉家と伊達家との戦いに助っ人として駆けつけたのですが、そのとき背にした旗に「大ふへん者」と書きました。
当時はひらがなで文字を書く場合には濁点を省略する事が多かったのですが、
慶次はこれを逆手にとって、「大ふへん者」という旗を掲げて上杉の陣に参加したのです。
これを見た上杉家中の士は、「新参にも関らず、大武辺者とは何事か」と怒りました。
これに対し慶次は、
「田舎者はこれだから困る。清濁を間違えてはいけない。
わしは浪人暮らしが長く、女房殿もおらず、不便で仕方がないので大不便者と書いたのだ」
と言い返しました。
つまり慶次のかぶき者らしい行動だったわけです。
ちなみに、「大武辺者」と「大不便者」の意味は以下の通りです。
「大武辺者」
武辺者とは優れた武人を指す言葉です。
大をつければ自分がこの軍の中で一番優れていると言っているようなものです。
「大不便者」
確かに慶次は前田家を出てくる時に妻子を置いてきてますので、
この時は女房殿はおらず不便だったのでしょう。
「かぶき者 慶次」の友であり、
上杉家の武将である直江兼続を描いた漫画
ドラマ「かぶき者 慶次」の主人公は前田慶次ですが、慶次を描いた漫画『花の慶次』があります。
また、上杉家の武将であり、慶次の友である、直江兼続が主人公の漫画があります!
『花の慶次』のスピンアウト作品で、『義風堂々!!』という漫画です。
「義風堂々」は、「花の慶次」の流れを受け継いでおり、
直江兼続も慶次と同様に、かぶき者で豪快な人生を送ります。
「義風堂々」は漫画もありますが、アニメもあって、面白いのでおすすめです!